もめない相続手続きのポイント

相続手続きをスムーズに行うことが相続には大切です

相続はもめるという印象をお持ちの方も、我が家の相続は大丈夫とお思いの方もおられるとおもいますが、どちらの場合でも相続においてもっとももめごとが起きやすポイントは遺産分割協議時、つまり遺産の分け方を話し合う段階です。

しかしこのもっとももめやすいポイントをクリアしても油断は禁物、今回は分け方が決まった後の注意点をお話ししたいと思います。

さて、被相続人が亡くなってなんとか相続財産の分け方も決まりました。
後は相続手続きを終えるだけといったところで燻っていたケンカの火種が大炎上してしまうケースが多々あります。

燻り続ける、相続手続きケンカの火種

  • 「相続財産を完全に平等に分ける事が不可能」
  • 「亡くなった人との関係性の違い」
  • 「身近で遠い人同士なので遠慮も信用もない」
  • 「相続人や相続財産、法定相続分や遺留分などの相続の知識がない」

遺産分割において相続人全員が大満足のケースもないことはありませんが、そうでないケースも多いです。遺産分割協議の時点では、なんとか自分自身を抑えて分割案に納得した相続人がいたとしたらちょっとしたきっかけで相続手続きに手間取り、手続き自体に時間がかかったり何度も印鑑証明や戸籍類の郵送を要求したりすると上記のような火種が再燃して相続争いが生まれてしまうかもしれません。

次から相続手続きにおけるもめごとの火種を一つずつ見ていきましょう。

火種「相続財産を完全に平等に分ける事が不可能」 再燃炎上

不動産を相続しない代わりにお金をもらう事で同意したけど冷静に考えたらこれって妥当な金額?損してない?

火種「亡くなった人との関係性の違い」 再燃炎上

同居をしていた兄へ全部相続させるという事で、あの時は納得したけど私達だってできる範囲で介護に協力してきたはず、もやもやするなぁ

火種「身近で遠い人同士なので遠慮も信用もない」 再燃炎上

あの人が提示してきた財産目録、正しかったのかな、先にお金を引き出したりしていたんじゃないかな

火種「相続人や相続財産、法定相続分や遺留分などの相続の知識がない」 再燃炎上

あいつが受け取った生命保険も分けるべき
遺留分を侵害されているのに気が付いてなかった
えっあの子も相続人だったの

などなどです。

相続手続きに関して、疑念や不満が再燃した相続人がとる行動は・・・・・・・・・・・

相続手続きに協力しない、押印拒否や書類提出拒否
協議のやり直しを要求など様々ですが、とても困った事態になることは確実です。
相続手続きにおいては
事前準備=じっくり理論だてした、遺産分割案の説明=火種を無くすこと
計画的な相続手続き計画でスムーズに相続手続きを行う=何度も押印や書類提出などの協力要請をしない=再燃のきっかけも減らす事
がとても大切です。
それは遺言書がある場合も同じです。

スムーズな遺産相続手続きのポイント

ポイント1 遺産分割協議

共同相続人は遺言により遺産の分割を禁じられた場合を除いていつでもその協議により遺産分割をすることができます。
遺産分割協議は共同相続人全員で行わなければならず一部の者だけで行った遺産分割協議は無効です。

また基本的には共同相続人以外の人物は参加する権利がありません。

たとえば法定相続人である長男の妻や、法定相続人である長女の法学部に通っている子などは参加する権利がありません。

権利がない人が参加するともめる要因になり得ますので注意しましょう。

また遺産分割協議を行うときにはあらかじめ、金融機関で亡くなられて方名義の口座の残高証明書や不動産の登記簿謄本、不動産の価値の目安として固定資産税の評価額証明書などを取得し遺産目録としてまとめておきましょう。そして遺産分割協議を有効に成立させ決定した内容を遺産分割協議書にまとめておきましょう。

2 実印

相続財産を名義変更等の相続手続きの際に使用する遺産分割協議書には実印を押印し印鑑証明書を添付する必要があります。

あとあと何度もやり取りしなくていいように、相続人は金融機関用・登記用など相続財産に合わせて、数通の印鑑証明書の取得をあらかじめお願いしておくおと良いでしょう。

ポイント3 書類集め

相続手続きの際には亡くなった方の出生時から死亡時までのすべての戸籍謄本をあつめ法定相続人を特定します。

さらに法定相続人の戸籍謄本でその法定相続人が現在も健在である旨を証明します。

もめない相続手続きまとめ

様々なポイントをしっかり把握し、必要書類を検討ししっかり関係者へ伝え提出してもらう事で何度も役所へ行ってもらうストレスをなくし、財産目録を作成することで遺産に関する疑義をなくし、戸籍などで遺産分割協議に参加する権利のある人を特定して話し合う事でもめない相続手続きの第一歩になります。